途中経過

無水エタノールでクリーニングしてラックへ アンプ

春先から近所の店によく知らないメーカーのアンプが出ていたのが気になっていました。

「音が出ない」とのことで値段は格安。古そうだし普通手を出さない物かと。案の定そのまま塩漬けになっていました。

今月に入ってそのメーカーについてネットで検索してあるブログに載っているのを見つけました。 ウェスタンスピリッツのつぶやきというところで、6月1日からそのメーカー―日幸電子―のセパレート・アンプ関連の記事が続いていたのです。

記事を読み続けた結果、「とても端正な濃厚な音」だというそのセパレート・アンプと同じ会社の製造したものならあのプリメインもサウンドに期待がもてるのではないかと思い始めました。

しかし、手に入れても「音が出ない」のでは下手をするとただの金属のかたまりになってしまいます。他の人も手を出さないし、ここは悩みどころ。

 

夏が近づくある日、省エネ対策でサブシステム用のアンプを真空管ミニアンプから付録デジタルアンプに変更するなどしていてあのアンプのことが頭に浮かびました。ある日店に出かけると……。

という訳でそのアンプ― NIKKO A-500 ―を手に入れてしまいました。

ネット上にはNIKKOアンプの情報自体少なく、A-500について詳しく書かれた記事もオーディオと猫と時々くるまさんのNIKKOのプリメイン完成 [A-500]と関連する6本の記事ほぼ一択といった状況でした。

関連の画像などを検索していたら同じNIKKO製の TRM-500 というアンプがそっくりなのに気づきました。どうも同じアンプの輸出仕様だった様子です。

英語、フランス語他では同アンプの情報が多数ありました。マニュアルや回路図も見つけられて。

ルーマニア語のサイト内容を自動翻訳で読んでみると「暖かい音と柔らかく心地よい低音」がすると書いてありました。またイタリアのオーディオ誌に昔論評が掲載されたようですが、まだ読んではいません。
[6月27日追記:イタリアにメールして論評の写しを送ってもらいました。検証データとか掲載されているのですが、何せイタリア語なもので意味がわからない(^_^;)]

 

さて動作の確認です。

電源は入り、パイロットランプも赤く点灯します。AUX、TUNERに入力しても音が出ません。テープ入力に接続しても同様。思い切ってボリュームをぐいっと回してみると、かすかに音が聞こえるような。

リアパネルの中央上部に PRE OUT、MAIN IN 端子と CONNECT / SEPARATE というスイッチがあるのに着目しました。現状最後の望みの綱、プリアンプ/パワーアンプとしてだけでも使えるかに賭けます。

PRE OUT の出力をデジタルアンプに繋いで音出ししてみました。「ガリガリ、ガサガサ」と酷い音です。

それではとパソコンからの音をDAコンバーターのアナログアウトから MAIN IN に入力して音出ししてみると、爆音が炸裂しました。

慌ててアンプの電源を切り、PC側のボリューム設定をフルボリュームから 25/100 に下げてもう1度PCオーディオを再生するといい感じの音が聞けました。ラッキー!とりあえずパワーアンプとして使える目処が立ちました。

そのままだと可変出力の1台分の音しか楽しめません。プリアンプは?

そうだ。あれを使おう。現状リバーブ機能だけ使っているミキサーがあるのを。ということで、下の写真でラックの上下にセットした上の方、Sansui AX-7 をプリアンプとして使うことにしました。

無水エタノールでクリーニングしてラックへ プリとともにセパレートアンプとして使用
 

とりあえずサブシステムに組み込んで使えるようになりました。


コメント

  1. AMIE より:

    nikko、懐かしいですねぇ
    90年頃までA級アンプ売ってましたね
    30万くらいのパワーアンプを聞いたことがありますが良い音でしたよ

    このアンプにも売りの日幸サーキットブレーカーが載っているのでしょうか?

    • Kuni より:

      3本載ってますよ。普段は押すことのないものですね。
      試しに何回か押してみましたが、アンプ自体の動きには変化なさそうな感じでした。
      って、まだ使えたかどうか記事に書く前だったw