先月半ば松山市内の図画工作家にして軽妙な執筆もこなす神山恭昭氏から作品展の案内が届きました。27日からとのことでしたので月末のある日、その会場を訪れました。場所は海辺の港町ー三津浜地区-の商店街の一角にある田中戸(夏場はかき氷が美味らしい)という喫茶になります。
実はその地区はKuniが育った街なので昔の賑わいが記憶に残っているのですが、商店街と言いながら今ではその頃の面影とは随分趣を異にする光景が見られます。
幼少時の記憶だとその頃は小さいながらもアーケード街の端から端まで店屋が連なっており、映画館2つとボウリング場もあって活気があったと。年末には歳末宝くじが毎年催されていて、まだ小さかったKuniが歩いてくじを引きに行ったら大きな丸い火鉢(炭を使う暖房器具:いつの時代!?)が当たってしまって困り果てたことを覚えています。
地方の商店街の例にもれず、地区の人口減少や大手スーパーの進出によってシャッター街化して行った結果、そのアーケードも10数年前に撤去されて青空商店街に。そのまま歯抜けの町になるかと危惧していたのですが、最近はレトロな家並みが気に入った若い人たちが定住・起業して自由なスタイルで店舗を構えるようになっている様子です。
当日は曇りで写真で言うとローキーな光量の中喫茶に着くと、中から作家が手に持った木の棒を彫りながら出てきたところでした。そのま挨拶もそこそこに店内へ。
店内の三方の壁とセンターに構えた台の上には各種の作品が並んでいて、それを1巡して鑑賞したのち、せっかく喫茶に来たのでとカウンター席でアメリカンコーヒーを注文します。隣席の方の話を聞くでもなく小耳にはさんでいると、来る前にたまたまチェックした写真家の Joe Allam さんの動画(残念ながら字幕が英語のみw)に映っていた島の話が始まって……。
記憶が新鮮なときにという偶然に驚いてその方の話に加わってしまいました(滝汗
マルタ島というと、懐かしいハーブ・アルパートとティファナ・ブラスの「マルタ島の砂」という軽快な曲と犬のマルチーズくらいしかイメージがなかったのですが、朝動画で見た島のハイキーな眩しい光でいっぱいの情景と「漁船がカラフルでよくある錆びたバケツが浮かんでいるようなものとは全く違っていた」こと。車が左側通行していたことなどを話しかけてしまいました。
20代のその方は学生時代マルタに語学留学していたそうで、すでに世界47か国を訪れている旅人インスタグラマー takumatravel さんでした。
お話では、日本人には何とか耐えられる現地の光量はヨーロッパの友人には無理でサングラスが手放せなかったとか、1日外にいると赤く日焼けして大変そうだったとか、島の記憶が今でも鮮明に残っていると聞けて。日本からだとフィンランド経由でも行けるということで、環境が全く違く2か国を楽しめていい旅になりそうだと思ったり。さっそくフォローさせていただきました。
話が長引いてしまったので作品展の内容は次回また。
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