フルレンジスピーカーを聴き比べ

帯域を欲張らない良い音でCDを オフ会

まず近況を少々。

先週末テレビで興味深い番組が放送されるのを知ってぜひ見てみたいと思っていたのですが、仕事の関係で無理でした。【住人十色】という番組の「我が家は築150年の文化財!スピーカー職人の住居兼工房」という彦根市を訪問した回で、翌日 TVer なら見られるかと探すと、過去(2018.08.18)の放送だったようで既にありません。四国の田舎では放送が2か月も遅れてしまうのです。ネットを探して何とか視聴できましたが……。

この前オーディオのイシノラボ【店長のブログ】の過去記事を読んでいて、バックナンバーの169と170「パッシブプリアンプでヘッドフォン……」の内容に興味を惹かれました。ウチにもバランス接続ではないもののパッシブプリがあるので応用できないかと。それで今ヘッドホンのミニジャックを挿して赤白のRCAに変換するケーブルを検討中です。自作するか、こんなのでいいか?問題はインピーダンスマッチング、というよりまともなヘッドホンがないことmmm

 

先週のある夕方、近所でオーディオ関係の出物があるか見て廻っていて、隅に古そうな大き目のスピーカーボックスがあるのに気づきました。自作っぽい物でサランネットが固定してありユニットの様子は確認できない状態で、ケーブルの接続部はネジ式でした。値段は格安ながら一般の人なら見た目だけで無視してしまう代物かと。ただ201とだけ表示してあったので、この年代(?)からするともしかしてアレかとピンと来ました。301の先代だとしたら……。大き過ぎるので残念ながらKuniラボには置けません。

その時頭に浮かんだのが今はなきジャズ喫茶スウィングの常連だったオーディオマニア、Yさんのこと。さっそくすごい出物を見つけたと電話しました。他のマニアが見つけないうちに手に入れませんか。ただし、中身が確認できないので音が出るか判らないながらと。

すると翌日夕方Yさんから弾んだ声で電話がかかってきました。朝開店と同時にそこを訪ねて物を探し、念のためドライバーを借りて裏蓋を開けて確認したらグリーンラベルの超美品ユニットが入っていたと。ありがとう!!!という。

入っていたのは英国製の Goodmans Axiom 201 というヴィンテージユニットで問題なく音出しできたそうです。ぜひ聴きに来てくれとのことでした。

 

で、昨日さっそく元々Axiom80をお持ちだった西条市のYさん邸に行ってきました。着いてみると先客がお一人、こちらも筋金入りのマニアでオーディオと美術に造詣が深いというご近所のKさんがちあきなおみのCDを掛けて聴いていらっしゃるところでした。

再生機材はCDプレーヤーがマランツの CD34、それにプリアンプの McIntosh C22 などを合わせて201を鳴らします。

帯域を欲張らない良い音でCDを McIntos……!? のプリアンプ
一聴おおらかで良い音だと感じました。ボリュームが少々大き目ながら……。

続いてボリュームを少し下げてネルソン・リドル楽団をバックにリンダ・ロンシュタットが歌うCDの “What’s New” をYさんが投入。演奏の奥行きと歌唱力を実感できました。口には出せませんでしたが良かったですねえYさんと思いつつ最後まで聴き終えました。

よく見ると下部に3個x5列の丸いダクトがある201の箱  Axiom80の方は片側2個でダブルの構成
続いてスピーカーをエッジレス構造の Axiom80 に繋ぎ替えて同じ曲を再生します。ダブル構成なのと余裕のあるエンクロージャーのためか比較すると小さいユニットながらレンジの広い音が聴けました。あとはまた同じ曲でYさんが最初に自作したというバックロードホーン式のFostexのさらに小さいユニットのスピーカーを鳴らして、次に山水の箱にモニターゴールドが入っているという物をとさながらフルレンジスピーカーの聴き比べ大会の様相になりましたw

内部構造はかなり複雑ならしい  これは普段聴いているスピーカーに近い音という好印象
あとは山水箱の横にあったJBLの 4312M も再生。メーカーが調整した聴きやすいスピーカーだと感じました。

その後、Axiom 201 のスピーカーに戻ってKuniが持参したサラ・マクラクランのCDから “Angel” を掛けてもらうと広野で歌っているような世界観が広がって改めてその実力を再確認しました。同じく女性歌手とピアニストの共演する形式の今井美樹CD I Love A Piano が出発前に見つからなかったのが残念でした。”年下の水夫”をこのスピーカーで聴いたらどんなに良かったろうと……。

 

後日談へと続く。

 


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