【スウィング】だより 8月号

一昨日月曜は最高気温が41.0℃とかの他所に比べると若干ましの当地松山でも36℃を超えた暑さに堪らずいつもの【スウィング】に冷たいコーヒーを飲みに行きました。

店には最近今年のSTEREO誌8月号の付録「ScanSpeak製5cmフルレンジユニット」によるスピーカーが増殖中で、前に訪れた際に聴いた純正エンクロージュア・キットを使用した青いスピーカーの他2作品が加わっていました。

バックロードホーン型円筒系が加わって



バックロードホーン型の「ブルーボックス」(勝手に命名:以下同様)は5cmユニットとは思えない低音が出ていました。

YKさん(仮)改め仮Yaさんの「のっぽのスピーカー」はそれに加えて高域が奥行き感を持って再生されており、バス・クラリネットなどは生音に迫る音が聴けました。

マスター製作のアルテックタイプ「ファット A 7」は本人曰くまだ未完成で、低域の出を改善するよう調整中とのことでした。

良い音楽のための工夫が随所に丸いアルテック!?



あと、もう1点この夏【スウィング】の店内を賑やかにさせているのが超小型ラジコンヘリで、最近常連さんの間でこちらも増殖中らしいです。

充電器も兼ねるコントローラーがえらくデカく見えるくらい小さいモデルで。ラジコン仲間に加わるよう熱く勧誘されてしまいました。(笑)

機械音がうるさくて耳を塞ぐニッパー君
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宿題の進み具合

スピーカーのエッジ張替という夏休みの宿題に皆さんから期待の声やアドバイスをいただいてプレッシャーを感じながら、その準備に入りました。

まずはスピーカー・ユニットの元のエッジを外しておく作業から。

現状のエッジ箱からユニットを外す



ユニットとゴム製のガスケットは接着してあったものの簡単に剥けました。

次にセーム皮のエッジを外したのですが、指で触るだけでこちらも非常に簡単、これじゃあ「空気漏れ」する訳だと。すぐにすべて外せました。

金属フレーム部分に残った接着剤はまだ完全には除去できてませんが……。

簡単でいいけどエッジはこれではちょっと準備作業終了



あとはどんな素材を使用するかです。

取りあえず、2種類ほど用意してみました。下の写真のものです。

片方はそのまま切り抜いてユニットにあてています。もう一方はまず材料となる布地としていっとき流行ったちびT(よく伸びる)を加工して利用しようかなと。

暑さで頭が回転しないので、今日はここまで。

ニトリルゴム素材w色がちょっとアレですが……
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夏休みの宿題!?

jiroさんたちを迎えてのOFF会の後ハードオフに寄って、RYOさんとjiroさんがレコードを物色している間にAMIEさんとオーディオ・コーナーを見て回りました。

その時AMIEさんが薦めてくれたのが ONKYO M55II という20㎝ウーファーとツイーターの2ウェイで密閉型のスピーカーでした。1980年頃のもので、当時「鳴りっぷりの良いスピーカー」として印象的だったそうです。

後日気になってまた行ってみるとまだあったので思わず手に入れてしまいました。古い機種なのでウレタンエッジは当然交換済みで、セーム皮で補修してありました。

自宅に歩いて持ち帰って(かなり重く感じた)翌朝他のスピーカーたちと比較試聴してみたのですが、出てきた音は期待に反して何だか大人しいものでした。片方のツイーターは最初音が出ておらずアッテネッターを数回ぐるぐる回すとやっと鳴り始めました。

そのことをつぶやいたらすぐにAMIEさんから「アンプの力不足が考えられます。昼からでも持ってきます?」とコメントが返って来ました。それで午後AMIE邸にスピーカーを持ち込むことにしました。

挨拶もそこそこに高域用のアッテネッターは介さない方がよいという話になり、早速ネットワークとツイーターを直結にやり替えました。

ツイーターを外して直結に変更



作業後AMIEさんが用意してくれたアンプで鳴らしてみます。

最初はこれらで真剣に確認するAMIEさんそれではとアンプ交換


左のスピーカーはぼこぼこ言いだすし、パワーが足りないのかとアンプをグレードアップしてゆきます。

手際よく次々アンプを交換しては繋いで鳴らす熟練の技には目を見張るばかりでした。パワーを入れて鳴らしてゆくとやっと鳴りっぷりの良さの片鱗が見え(聞こえ)始めました。このスピーカー、そんなにアンプを選ぶ・大物食いなのか?

ついにはこんなアンプまで動員して。

さすがの音と迫力ですが……超改造付録デジアンまで登場


最後はデジタルアンプなら相性が良いのではと試してみたり。


ここまでやって鳴りに問題があるのはウーファーの問題という結論に至り、ウーファー部に付いているパンチングメタル(金属製グリル)を外しました。

そうして音だししてみるとセーム皮エッジの一部から空気漏れしている状態なのが判明しました。コーン紙とエッジの接着が出来ていない箇所が複数見つかったのです。

これが原因、ということでこのスピーカーはエッジを再張替えすることに決まりました。

簡単にエッジ張替えの要領を説明してもらって、あとは自分で調べて初めてのエッジ交換に取り組むことが今年のオーディオ夏休みの宿題、となりました。
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平面スクエア・ホーンその後

APMスピーカーの改造を終えた時には舞い上がっていて、機種名を APM-X950QRD = Accurate Pistonic Motion Speaker-Ex 950 Qualia of Rear Driver Unit などと付けて悦に入ってました。

それを抱えて、意気揚々とジャズ喫茶【スウィング】へ2度目の試聴会をしに行ったのです。

偶然また前回過分に評価してくださった同じ方が来店されており、へんてこ改造の結果を確認していただけました。

まず、木製の台の上に最近手に入れたaudio-technicaのクリスタル・スピーカー・ベースを3個x2並べ、その上に APM-X950QRD(キュアードと読む)を置いて聴いてみます。

その次は台にベタ置きで響き具合を確認。

最後はスピーカーユニットを上にして開口部を下に向け、まるでよくサブウーファーで見かけるような形でスピーカー・ベースの上に置いて低音を強調するモードを試しました(あとから考えると逆効果だったかも……)。

そして下された今回の評価は、前回の方が低音がもっと出ていて良かったというものでした。ショック!

うちの部屋での前方からの中・低音域のスピード感と後方から伝わる快い高音域のミックスという良さがまったく出ていませんでした。

マスターからのスピーカーは多分に部屋の音を聴いている・視覚的なものも大いに関係しているという言葉も慰めにしか聞こえません。


そんな気分に沈んでいた週末、umekichiさんが慰めに、ではなくうちにあるスピーカーたちを聴いてみたいと寄ってくれました。

umekichi邸でのOFF会のように用意周到:プログラムありとは行かず、出たとこ勝負の流れに任せた選曲で4種類のスピーカーを鳴らして聴いていただきました。

この前のサンスイのアンプ AU-7500 もumekichiさんには初お披露目です。

セットリストはアルバム単位で、

 01.STACEY KENT/Deamsville (CD)
 02.BABY ALYSSA/Good Day Club (LP)
 03.TOMMY FLANAGAN TRIO/OVERSEAS (LP)
 04.The Swinging Guitar of TAL FARLOW (LP)
 05.渡辺真知子/海につれていって (LP)
 06.ザ・フォーク・クルセダーズ/カレッジポップス・オリジナル・ストック 1 (LP)
 07.フォーク歌年鑑 '69 (CD)

後半はほとんど雑談モードで、昔ラジオで聴いていた中国放送の中四国ネットで柏村武昭と元はしだのりひことエンドレスのボーカル林竹洋子が司会をしていた人気番組「サテライトNo.1」話などで盛り上がりました。

上記番組は広島発の公開番組で、松山でも収録・生放送が今は亡き愛媛県民館であり、umekichiさんは2回見に行ったそうです。

umekichiさんはその頃熱心なラジオ・リスナーで、初めて買ったコンポもラジオのチューナー(だけ?)だったとのこと。中学生だったので第一産業の松山店から自宅まで遠路自転車で大事に運んだそうで……。

同じ頃Kuniは深夜放送を聞きまくっていたなあと。マイナーなパック・イン・ミュージック派でしたが。

おかげでショックの良いリハビリになりました。 
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平面スピーカーへの最終回答?

暑いです。「冷たいダッチ・コーヒーが飲みたい!」ですね。

前回スピーカーボックスの後面解放を強行して最後に印象をちょっとだけ記したのですが、実はその時点では失敗したかなと思っていたのです。何だか伸び伸びしたところが失われたサウンドになって。

でも、もうあとには戻れません。左右2個とも後面開放にして……。ネットで平面スピーカーに関する情報を探したりして解決策を模索しました。

自作用の丸型平面ユニット(Air wave)があるのを見つけたり、FALのフラットスピーカーが良さげだと興味を持ったりしていたところ、あるブログ記事に出会いました。


SEEDさんのブログ記事のコメントにあった「後方から」という言葉が心に引っかかっていていたところに、東京のコウジロさんのブログを読んでいたらうちでもこの前お世話になったオーディオライターの村井裕弥さん邸を訪問された記事が。

普通の後面開放箱状態で映像を見ていて、どうしてもこの訪問記の内容をもっと良い音で再生したいとの思いが強くなっていきました。

途中村井邸のフェラーリ・イエローの後面解放スピーカーを移動する映像のところで後ろ側からそれを見られる瞬間があるのですが、その内部構造を見てピンと来るものがありました。

裏後面開放APMスピーカー。後面開放エンクロージャーの後ろに出ている音が力強いのなら、前面に裏返しにユニットを留めて聴いたらと。なるほど良い音が出ます。

それでは箱を後ろ前にしてはと思いつきました。もうすでにどなたかが実行されていることかも知れませんが。

求めていたのはこの音だと実感するサウンドが出現したのです。

ユニットを裏返しに留めてこの面を後ろにします正面に内部が丸見え;;



音は今までで最高になったのですが、見た目は最低になってしまいました。これを解決するには新たにサランネットを自作するしかありません。サイズは33cm x 21cmだから、枠になる棒が33cmのもの4本、中間の補強用も入れて19.5cmのもの6本。それにネット用の布地などが必要かと。色はもちろん「フェラーリ・イエロー」で。

などと考えながらいつもの通り100円ショップに探しに行きました。希望するような布地はありません。しかし、代用できそうな品物があったので色がちょっと違うもののそれを購入し、サイズ等加工して安直に作成してしまいました。

自作簡易ネットこれで見た目も良し


サウンド面の感想は次回報告します。


なお、ブログへのリンクを張らせていただく許可をお願いしたところ快諾してくださったコウジロさんにここであらためてお礼いたします。おかげさまで良いスピーカーに改造する助けになりました。
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後面解放を強行

先日またマスターから「手乗りオートグラフが完成しました!v」と連絡をもらって、【スウィング】に行ってきました。

いつもながらセンスの良いでき映えに感心してしまいます。

これですもん!



うちの方は最近もAPMスピーカーをいじっては聴いていたのですが、最近のバージョンも何だか響きが乗り過ぎのサウンドでぱっとしない感じでした。

細工はしてみるのですが……


それにここ2,3日の暑さも加わって、気分がすぐれない状態になってしまいました。


そこで気分転換に大改造を強行してしまいました。正確にはまだ片チャンネル分でだけで中途なのですが。

APM-D950AV改 を後面開放にすることにしたのです。どうやってすれば良いか、糸鋸を使うか、カッターナイフでざっくり切断してみるかなど思いを巡らせて。

で、昨日スピーカーの後ろを眺めていて隅の方に少し切り込み状のところがあるのに気づいて、そこをマイナスドライバーで突いてみると割と簡単に剥がすことができたのです。

あとは屋外に出て穴を開けてゆき、暑い中鋸も使ってひとしきり作業したら後面を解放できてしまいました。

余った端材で3つ開いている穴の蓋も作成して。

無理やり穿ってあとは鋸で大胆に一丁あがりっ!


取りあえず片チャンネルだけなので、今朝はMono盤のCD、例えば BARNEY WILEN/BARNEY や CHRIS CONNOR/CHRIS などを掛けて左を元の状態、右を後面開放で聴き比べています。

左の方が低域・高域の出ははっきりくっきりとしていて言わばドンシャリです。右側は比べると控えめな出音に聞こえるかまぼこサウンドの印象ながら耳に優しい音がしています。
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アメージング!

前回プラスチッキー&メタリックな古臭い外観のAPMスピーカーを手に入れて勝手に弄ったのを他の方にも聴いていただいて客観的な評価を得たいということで、昨日いつものジャズ喫茶【スウィング】に持参しました。

前面ネットから外したネームプレートを貼付けたものの簡易バスレフダクトが大きく口を開けているのは見た目が今一歩なので、出かける前に家にあったスポンジに黒くスプレーをかけて蓋を作成しました。低音量の調整用も兼ねて。

これで見た目 O. K. に



店には先客がおりジャズを愉しんでいらっしゃったので、まずはマスター自作の小型と中型のスピーカーを眺めたりして過ごしました。

小さい方はアルテックタイプ中型のには勝手に OⅢ と命名


新作!はいずれも後面開放の教室で校内放送を聞いていたようなスピーカーです。小さい方にはマシュマロボーイの元箱に入っていたスピーカー・ユニットがついてました。

マスターに APM-D950AV改 を車に積んでいると話したら持って入るように言われ、ほかのお客さんに迷惑ではと思いながら店に持ち込みました。

音楽が一区切り着いたところで、PAUL CHAMBERS QUARTET/Base on Topで早速試聴会を始めます。お客さんにも少し由来を説明して。

ジャズにはスポンジ蓋はない方がいい様です。

お客さんの1人の方は自宅でシンセサイザーで宅録してYAMAHAのモニター・スピーカーで再生している方だったのですが、このAPMスピーカーの方が自然な生音に近く聴き疲れしないと過分に評価してくださいました。

心配していたツイーターを外したことによる高域の不足もほとんど感じられず、店の室内の響きの良さもあって何だか予想以上の音が出ていました。APMスピーカーのポテンシャルは凄いと改めて実感。

マスターからは本日メールで、
  「バランスも良いですし
   音もこもらないし
   自作では なかなかあそこまで鳴りませんぞ v」
と嬉しい評価をいただきました。

昨日【スウィング】でご満悦状態
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試行錯誤中

Kuniはその時々で熱中するものがコロコロ変わる移り気というか一貫性を欠く性質です。最近はある方のブログ記事の影響で平面スピーカーに嵌まってしまいました。

その方は先日こちらのブログにもコメントをいただいた広島のSEEDさんで、「正法眼蔵」というブログで情報を発信されています。

うちのブログもそうした傾向があるのですが、以前からのマニアックな話が続いており途中から読み始めるとついていくのが大変と感じるかもしれません。しかし興味ある者にとっては大変魅力的な内容です。


前にテクニクスの SB-6 という平面スピーカーを使っていました。ジャズを聴くようになってからレンジは広いものの前に出てこないサウンドに迫力不足を感じ、手放してしまいました。

今は16cmの小型2ウェイながら気に入った音が聴けるものを愛用しています。

SEEDさんのブログで80年代に日本の各オーディオメーカーが力を入れていた平面スピーカーが再評価されていいのではないかという一連の記事、特に最近流行のハイレゾ・PCオーディオに向いているという評価を読んでまた試してみたくなりました。

早速近所でジャンク品の SONY APM-D950AV というのを手に入れてきました。

外観がプラスチッキー&メタリックでいかにも時代を感じさせるものだったので、早速自分色に染めてみました。

プラスチックのネットを外し黒く塗装


プラスチックと金網製のいかにも80年代っぽいネットを外し、前面を黒で塗装しました。

その状態で試聴してみると、ドンシャリというか、特に高域がシャカシャカいうのが気になります。

ボックスの内部をよく見てみると2ウェイに分けているネットワークへの端子がスピーカーのものと同じでした。それを平面ウーファーに直結することにしました。

普通のアンプに接続して再生してみると、中・低域は良く出ているものの、高域の情報が不足する感じでした。

そこで思い付いたのが、前に作成してもらったアンプ:マシュマロボーイを使用する事でした。マシュマロボーイにはトレブルのつまみが付いており、高域を強調できるのです。

それが正解で高域の出も加わって良い感じのサウンドが聴けるようになりました。

ツイーターも外しバスレフポート化iPodをLine Out出力で再生中


自分好みの音が出るようにはできたのですが、平面スピーカーの能力を発揮させるレベルにはまだ到達していないかと。まだまだ試行錯誤が続きそうです。
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